2007年07月08日

ブログ引越

 以前使っていたブログ 「まっさの道楽日記・てぃーだブログ版」 の調子がよくなりましたので、戻ることにします。

 このブログ 「【暫定版】まっさの道楽日記」 に書いた記事は、てぃーだ版へ順次コピーしていくことにします。  

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2007年06月17日

うめ吉コンサート(西新井) [6月15日]

 都心から少し離れた土地でやるうめ吉コンサートは今年1月14日(座間)に次いで2回目。今回のコンサートは足立区の西新井文化ホールです。会場に入ると いつの間にか鬼怒川組が集結していました!。6月27日発売のアルバム 「倉敷節 ~倉敷お国じまん~」 のポスター(テイチクさんの縦長のやつ)も貼ってあった。このコンサートは発売時から盛況だったようで、僕は15列目を取るのがやっとでした。でもこういう広いホールではこのぐらい後ろのほうが全体が見渡せてよいと自分を納得させた。また、後ろだと曲目とかを落ち着いてメモできるという利点もある。いつもは曲順を頭の中で覚えていて仲入り時に一気にメモするというように余分な労力を使っていますが、この日は一曲ごとにメモすることができました。それでも僕のことですから抜けているかもしれません。それじゃぁだめじゃん。

うめ吉 コンサート
日時 : 6月15日(金) 19時開演
会場 : 西新井文化ホール
出演 : うめ吉おてもと社中ことぶきシスターズ
     (俗曲師)    (バックバンド)         (ダンサー)

 定刻に開演。幕が上がる前にうめ吉の生挨拶が流れた。上品でかわいらしい声だ。

第一部
■木遣りくずし [踊り]
■大江戸出世小唄〔おてもと社中〕
■おてもやん
■下津井節
■大工さん
■みかんの花咲く丘
■ソーラン節
■鹿児島小原節

第二部
■奴さん 姐さん [踊り]
■ストトン節
■都々逸(三階節入り)
■倉敷節
■代官ばやし
■パイのパイのパイ
■トンコ節
■東京ブギウギ
■三味線ブギウギ
~アンコール~
■東京音頭

 拍子木が鳴り幕が上がると曲が流れ、うめ吉と はっぴ風衣装のことぶきシスターズ4人が駆けてきた、というか小走り。ことぶきシスターズは まといを持っている。まといの先端は梅胡蝶紋だ!。鉢巻してる。いつもより髪の毛を上げていて清々しい。うめ吉さんのお着物は濃い青の地に薄黄色系の花。帯はベージュ地に赤の格子縞で涼しげだ。初めて見たかも。なんと、うめ吉が自ら唄う曲に乗せて踊る。ひょっとして三味線もうめ吉か?。すごい。こうして活気に満ちた踊りで始まった。『木遣りくずし』 だと後で知った。僕は曲を知らなさすぎる。ピンマイクしてた?。
 5人が下がるとステージ後方の照明がつき、御簾越しにバックバンドおてもと社中が浮かび上がる。なんと、5人いる。座間のときは3人だったのに。御簾が上がり 『大江戸出世小唄』 を演奏。
 うめ吉再登場し舞台袖で丁寧に一礼後、中央で改めて挨拶する。雨女だし昨日梅雨入りしたので今日は間違いなく雨だと思っていたら晴れた と喜ぶ。マイ高座に上がる。口癖でよく 「どっこいしょ」 と言ってしまうので気をつけた と言って笑いをとる。赤い座布団は初めて見たかも。
 Eの音をもらい三味線の調絃確認が済んだところで熊本県の民謡 『おてもやん』。いきなり 「待ってました」 の声が掛かる。お賑やかに素晴らしい演奏でした。なお、その後は調子笛で調絃していました。
 うめ吉さんの出身地岡山県は民謡が少ないらしい。次は、そんな岡山県を代表する民謡 『下津井節』。6月27日発売のアルバム 「倉敷節 ~倉敷お国じまん~」(テイチクエンタテインメント) に収録される曲じゃないですか!。信州生まれの僕は初めて聴きます。岡山県の人には馴染み深いと思うので、聴き慣れた 『下津井節』 と うめ吉の 『下津井節』 を聴き比べてみるのも面白いかもしれませんね。下津井港は昔は四国に渡る船や北前船で大変賑わっていたそうだと説明がありました。第二部でも説明がありましたが、今は倉敷市だが昔は下津井町という町があったそうです。家に帰って地図を見ると、下津井港は瀬戸大橋のたもとにあるじゃないですか。僕は1998年正月に瀬戸大橋を通ったので見ているかも。さて、瀬戸内海を見て育ったうめ吉さんは大人になって初めて太平洋を見て 「海は広いな大きいな」 という文句を実感したそうです。あと、瀬戸内海は緑色とも言ってた。ステージ後ろの壁に映し出された波を見ながら民謡を堪能しました。
 次は面白い文句の唄。苦学生が納豆売りのアルバイトをしている様子を唄った 『大工さん』。うめ吉さんが言うとおり曲名も面白い。
 立ち上がってマイ高座の前へ。「私は古いレコードを聴くのが好きで、と言っても本当に古くて、78回転のSPレコードという、蓄音機で聴くレコードです」。趣味と実益を兼ねて神保町などでSPレコードを探しているとのこと。唱歌や童謡も好きだという話をされた。ここで おてもと社中のメンバー紹介。一人一人、唱歌・童謡を演奏してくれました。ステージに向かって左端はフルートとテナーサックスの直兵衛さん。あやしいなり(ベトナムっぽい笠)をしていて客席から笑いが起こる。フルートで 「赤とんぼ」 を演奏。隣りは 「紅二点!」 の一人目、アコーディオンの後藤ミホコさん。今日のアコーディオンはいつものより軽めで10.5㎏とのこと。いちいち重さを把握しているところがすごい。「あの子はだぁれ誰でしょね(中略)かわいいみよちゃんじゃないでしょか」 という曲を演奏すると客席の皆さんが唄っているじゃないですか。現在あまり聞かなくなった唄でも一人一人の心の中にちゃんと生きているんだ。胸が熱くなった。あぁこれだ と僕は気づいた。うめ吉さんがやっている古い唄を復活させる作業の意味が自分なりに分かってきた。唄を通して子供の頃の純粋な気持ちを思いだすことができる。よき日本を思いだすことができる。日本の古い唄は生活に密着したものが多く、それらは日本人の心の拠り所になる。もちろん沖縄人・アイヌ・朝鮮人にも独自の文化があります。あいのこにはあるのかな?。誰か教えて。いずれにしても、文化の根っこから発生した唄、生活に根差した唄、たわいない詞の唄ほどストレートに心に響くものはありません。それは異文化間でも伝わります。今では年輩のかたでも明治・大正さらには江戸の唄となると馴染みが薄いと思われるが、昭和歌謡や童謡や唱歌ならばよく知っていると思う。うめ吉さんは正に昭和歌謡から明治大正はやりうたまで “江戸情緒” を見事に復活させてくれています。さらに今年は童謡のCDも出したいという話があります。ぜひ実現してほしいです。というか必要なのです。新星堂ルミネ新宿店に行くといつも賑わっている一角がある。童謡を始めとする子供向けコーナーなのです。ほんと賑わってます。あと、「まんが日本昔ばなし」 もぜひ復活させてほしいです、毎日放送さん。今の世に必要なのです。だいぶ興奮してしまいました。ちなみに先の曲は 「あの子はたあれ」。おてもと社中メンバー紹介の続き。ステージに向かって右端に飛ぶ。ビブラホンの有明のぶこさん。羽根車を炸裂させて 「夕焼小焼」 を演奏。僕は 「赤とんぼ」 と 「夕焼小焼」 を混同することがよくあります。隣はウッドベースの山口雄三さん。「どんぐりころころ」 を演奏。最後は中央にいる太鼓とドラムの梅田英伸さん。「松の木小唄」 だそうです。ドラムでどう表現するのか わくわくしていた と話すうめ吉。僕は残念ながら 「松の木小唄」 を知りませんでした。
 そして おてもと社中の演奏に乗せて うめ吉が唄うは 『みかんの花咲く丘』。三拍子だ。うめ吉さんのこういうジャンルの曲は聴いたことがないので新鮮でした。緑色のステージは酸っぱそうなみかんのようでした。
 マイ高座に戻り、ここからは客席参加型とのこと(笑)。まずは北海道の民謡 『ソーラン節』。合いの手を入れない人がいた場合は最初からやり直すと。お客爆笑。ことぶきシスターズも加わり お賑やかに盛り上がった。
 第一部最後の曲は南に行って 『鹿児島小原節』。これも客席参加型。手が痛くなっても休憩時間に復活しますからしっかり手拍子を入れて下さい と(笑)。ことぶきシスターズの四つ竹の音に合わせ、裏打ち手拍子を入れた。
 19:35、仲入りでございます。
 19:54、第二部が始まる。やはり拍子木で幕が上がると、ステージ中央に ことぶきシスターズが扇子を広げて前後に一列に段々に並んでいる。松の木のようだ。曲が流れると、左右に散ることぶきシスターズをかき分け、うめ吉が一番後ろから前に出てきた。ピンク色の着物に変わっている。初めて見た着物かも。踊りは 『奴さん 姐さん』 だ。なんと、うめ吉が自ら唄う 『奴さん 姐さん』 が流れている。三味線もうめ吉か?。すごい。ピンマイク?。
 出囃子に乗って おてもと社中が入場。続いて出囃子 「藤娘」 で うめ吉が入場し、マイ高座の上へ。「取りあえず着物を2枚持ってるぞと」。客席大爆笑。うめ吉の出囃子講座が始まる。おてもと社中の出囃子は 「伊勢音頭」 とのこと。「祭囃子」 に似てた。うめ吉の出囃子は 「藤娘(の一部)」 と説明された。テンポが速いと思った。うめ吉さんは社団法人落語芸術協会に所属していて会長が桂歌丸師匠、副会長が三遊亭小遊三師匠であると説明。落語家さんが登場するときに流れる曲を出囃子といい、落語家さん一人一人曲が違う と。御簾の裏で出囃子を演奏するお姐さんを下座さんといい、うめ吉さんが俗曲師になる前は実は下座をやっていたと告白。そして歌丸師匠の出囃子 「大漁節」 を披露。すばらしい。船の名前は 「○○丸」 というように最後に 「丸」 が付く。歌丸師匠や桂米丸師匠など名前に 「丸」 が付く落語家さんは船にちなんだ曲を出囃子に使っていると説明。ちなみに米丸師匠のは 「金比羅船々」。落語協会のことには一切触れず。いいぞいいぞ。
 『ストトン節』。「△△の唄」、「◇◇の唄」、「放送禁止の唄」 と たたみ掛けるように紹介したのが笑えた。3番まで唄ったが豚と馬との駆け比べは入っていませんでした。お客が手拍子を入れるも、頭打ちの手拍子が途中で自然に裏打ちに変わった。頭打ちと裏打ちが混在して絶えず手拍子が聞こえる。おもしろい。
 次は 『都々逸』 です。例を三つ紹介。「信州信濃の新蕎麦よりも わたしゃあなたのそばがいい」、「三千世界のカラスを殺し 主と朝寝がしてみたい」(高杉晋作作とのこと)、「お金もできたし着物もできた そろそろあなたと  別れましょう」。爆笑。そして 「私の思いが天まで届き またも遣らずの雨が降る」 という都々逸を、「三階節」 をあんこに挟んで披露。佃なし。
 うめ吉さんは倉敷出身。倉敷に因んだ曲を集めたアルバム 「倉敷節 ~倉敷お国じまん~」 が6月27日に発売される。タイトル曲の 『倉敷節』 は “埋もれた名曲”。昭和11年にできたこの曲は超豪華な人たちによる。作詞:北原白秋、作曲:町田嘉章、唄:美ち奴お姐さん。SPレコードとしてテイチクから出てたとのこと。そしてなんと71年ぶりに うめ吉により復活したのです。倉敷の人でも誰も知らなかったこの曲を復活させたことは、周りの協力もあるとは思うがとてもすごいことだと思う。『倉敷節』 には倉敷の名所・旧跡がたくさん織り込まれていて、歌詞がなんと12番まであるという。客席どよめく。「でも私にも限界がありますし、聴いてるお客さんにも限界があります。ということで2番までで勘弁していただきたいと思います」。どっひゃー。客席大爆笑。そしてなんと、『倉敷節』 の三味線弾き唄いを聴くことができたのです。今年2月の鬼怒川ツアーのお座敷ではテープ伴奏に乗せての唄と踊りでした。これはこれでとてもよかった。「三味線ブギウギ(うめ吉)」 の振付を考えた人が 『倉敷節』 の振付も考えたという話だった。三味線弾き唄いも見たいし踊りも見たい。一つのライブで両方やってほしいです。さて、その 『倉敷節』 を聴いて身震いしました。ゆったりとした曲調でありながら音の変化に富み、活気や喜びがみなぎる感じがしました。うめ吉ソロではなく、おてもと社中も演奏していました。アレンジャーは すごい。
 うめ吉さんは子供の頃は着物や浴衣を一度も着たことがなかったそうだ。お祭りのときに浴衣を着る友達を見ては憧れてたそうです。「今では売るほどありますが」。どっひゃー。客席大爆笑。次の 『代官ばやし』 は思い出深い曲だとか。祭りに行くと 『代官ばやし』 がずっと流れていたという。ことぶきシスターズの踊りも加わりお祭りっぽい雰囲気に包まれた。
 立ち上がってマイ高座の前へ。ぽっくり履き。うめ吉さんは東京に憧れていたという。「倉敷を捨て(笑)、東京に出れば夢が叶うと思っていた」。この曲を聴くと、東京に憧れていた頃を思いだします。『パイのパイのパイ』。直兵衛テナーサックス。
 エレキ三味線にアニマル柄のストラップを付けた。ことぶきシスターズが黄色い昭和風衣装に着替えて登場すると客席どよめく。うめ吉が、「2着あるぞと」。客席大爆笑。ことぶきシスターズのメンバー紹介。ひろこ・りな・なおみ・もえ。『トンコ節』。大人のための和風クラブイベント(4月12日)で見せた 「猫パンチ踊り」 を ことぶきシスターズがやった。
 『東京ブギウギ』、そして 『三味線ブギウギ』 と続く。うめ吉さんが 『三味線ブギウギ』 を初めて聴いたとき衝撃を受けたという。「三味線音楽なのに、ジャズなんだぁ」。和洋折衷のすばらしい曲。『三味線ブギウギ』 の最後のポーズがいつにも増して格好よかった。
 盛大な拍手でアンコールです。まさか自分がこういう世界に入るとは思ってもみなかったという話をされた。上京して、ある日 芸者さん達の踊りを見て、私もあんなすてきな日本人女性になりたいと思ったのがすべての始まり。再びはっぴ風衣装に着替えたことぶきシスターズが加わり、盆踊り 『東京音頭』 で締めくくりました。
 断言できませんが、カラオケを使わずすべて生演奏だったと思います。本当にすばらしいです。
 サイン会です。テーブルが低い上に ぽっくり履きでサインをするのですから、これだけで ひと仕事です。都々逸?が予め書き込まれたサイン色紙にお客さんの名前を書いていました。漢字を知っていないとできないことです。すごい。そのサイン色紙が途中でなくなるほど盛況でした。僕が うめ吉さんと言葉を交わすのは鬼怒川ツアー以来4ヶ月ぶりのこと。ずいぶん空いてしまいました。
 こうしてレポートを書くことで、このコンサートの内容の濃さがより分かったような気がします。改めて唄の力はすごいと思いました。文字や言葉よりも大きな力を持っていると思いました。
 倉敷の時代になりそうな予感がします。  

Posted by まっさ at 01:22Comments(6)TrackBack(0)檜山うめ吉

2007年06月02日

御花米ライブ 東急東横 [5月5日・6日]

 ゴールデンウィークの話です。東急百貨店東横店の沖縄物産展で御花米(みはなぐみ)のライブを見ました。百貨店の “催し物” というと一週間ごとにテーマが替わるのが普通ですが、沖縄物産展は4月26日(木)~5月9日(水)の二週間に渡り開催されました。しかもゴールデンウィークを丸々使ってのことですから力の入れようが分かります。御花米ライブは5月5日と6日にありました。
 御花米はりんけんバンドの上原知子がプロデュースした二人組です。本拠地は北谷町サンセットビーチの目の前にあるライブスポット 「カラハーイ」 で、基本的に毎週火曜日に出演。ほかの曜日に出ることもよくあるようです。

東急東横 沖縄物産展 御花米ライブ
日時 : 5月5日(土)・6日(日) 13時~ と 15時~
会場 : 東急百貨店渋谷駅東横店
        5日icon01:東館屋上特設ステージ  6日icon05:西館8階下りエスカレーター脇

13時の回
■年中行事口説(ねんじゅうぎょうじくどぅち)
■村はじし
■三村節(みむらぶし)
■あんやんてぃんどう
■うとぅるさむん(恐いもの見たさ)
■助けて給れ(たすけてたもれ)
■エイサー(月ん夜ぬ下(ちちんゆぬしちゃ))
■唐船どーい(とうしんどーい)

15時の回
■ククラキ節
■エイサー(月ん夜ぬ下(ちちんゆぬしちゃ))
■前田節(めんたぶし) ~ ピーラルラー ~ 稲しり節(いにしりぶし)
■コンソレ・ルンバ(買い召されルンバ)
■うとぅるさむん(恐いもの見たさ)
■助けて給(たも)れ
■かりゆしどー
■唐船どーい(とうしんどーい)

 出囃子 『東り立ち雲(あがりたちぐむ)』 で御花米が現れる。音楽界でも出囃子という言葉を使うのですね。5日の二回目ライブのリハーサルのときに ゆぅみぃが出囃子という言葉を使ってたし、カンペにもちゃんと書いてあった。御花米が出囃子に使っている 『東り立ち雲』 は りんけんバンドのアルバム 「一つ星」 に収録されている曲で、上原知子の囃子(ふぇーし)が圧倒的な唄です。
 『年中行事口説』 は沖縄の正月から師走までの年中行事を歌詞に折り込んだ曲。りんけんバンドの 『年中口説』 と歌詞が似ているので覚えやすいです。沖縄の行事を唄ったものですが、このように生活に根差した唄を聴くと信州出身の僕でも涙が出そうになります。
 みゆきぃが挨拶 「はいたい ぐすーよー ちゅーうがなびら 御花米やいびーん (後略)」。 ゆぅみぃが通訳 「みなさん こんにちは 御花米です (後略) と言っております」。
 東京は乾燥してるからずっと飴なめてた と みゆきぃが言った。唄者は大変だ。風邪もひけない。沖縄から東京に三線持ってきたら割れてしまったことがある と ゆぅみぃが言った。東京は乾燥しているんですね。
 沖縄には今でこそモノレールはあるが電車はない。みゆきぃは5日夜に初めて一人で電車に乗ったとのこと。そのときの様子を興奮気味に話してくれた。僕にも似たような経験がある。1988年10月のこと。京都の地下鉄の自動改札機を前に立ちすくんでしまったことを思いだした。
 『三村節』 は糸満漁港をイメージして聴くとよいよ~。みゆきぃが、頭の上にざるを載せて物を売り歩く糸満の女を再現。そこに ゆぅみぃの三線がゆっくり絡み、やがて小気味よい民謡に入った。
 『あんやんてぃんどう』 は教訓歌。意味はライブで ゆぅみぃが説明するのでそのときに聞いて下さいね。大海に包まれるような、穏やかでスケールの大きな唄ですね。『あんやんてぃんどう』 が唯一真面目な唄 と ゆぅみぃが言ってた(6日)。どっひゃー。
 『前田節』 や 『ピーラルラー』 はエイサー曲ですね。『ピーラルラー』 は 『サウエン節』 だと思います。ウチナー人じゃない ゆぅみぃの三線伴奏で民謡を堪能しました。ゆぅみぃは 「宮崎県をどげんかせんといかんのです」 の宮崎県出身。こんな恰好しててもちゃんと弾けるんですよー というように、上の写真のようななりをしていました。照屋林助を彷彿させるなりです。遠征先での時間が限られたインストアライブであるし、ステージと楽屋が離れているので、衣装替えはありませんでした。
      ちなみに紅型姿はこんな感じ。紅型のときは 『ホロホロ』 や
     『あやかり節』 も唄ってくれると思います。どんななりであろう
     が二人の唄は本物です。さすが上原知子がプロデュースした
     二人です。
 『コンソレ・ルンバ』 はルンバです。「お魚は いらんかねー」。「ざるは いかがですかー」。「御花米のCDは いかがですかー」。ということでCDデビューアルバム 「助けて給れ」 の紹介。なんと全18曲入り。そしてなんと9曲がカラオケなのです。
 みゆきぃの三板(さんば)講座がありました。三板は文字どおり三枚の板でききている楽器。「三枚のお札(ふだ)」(まんが日本昔ばなし)ではありません。三線の棹を作るときの余り木を材料としているとのこと。叩いて閉じての組み合わせで驚くほど多様な音が出ます。殊に三連のリズムがとてもよく合う楽器です。
 『うとぅるさむん』 は みゆきぃのソロと思いきや ゆぅみぃも唄った。みゆきぃの、お酒を飲んでいい心持ちになる所作と唄い方が秀逸です。すごくおもしろい。
 アルバムのタイトルにもなっている 『助けて給れ』 は振付があります。左手を口元に、右手を上に。助けて給れ~って 斜め上を見ながらやると感じが出ます。この曲は照屋林助が何年か何十年か前に作ったものですが、歌詞がとてもいいので一部を紹介したいと思います。
        年取りゃ どこのどなたでも
        年金だけが頼りです
        我らが年寄りなるまでも
        ちゃんともらえるでしょうかねー
        助けて給れ 助けて給れ ニッポンのお殿様
なんて風刺が利いているのでしょう。「ニッポンのお殿様」と 日本を外から眺めている様子も最高ですね。いつ作った唄か分かりませんが、今の日本にぴったりです。楽しかね~。
 『エイサー(月ん夜ぬ下)』 は照屋林賢が作ったエイサー曲。りんけんバンドのアルバム 「アジマァ」 に収録されています。間奏ではパーランクーを叩いてのエイサー踊い。イーヤーサーサー ハーイーヤ ナーティーチ ハーイーヤ と 観客も一緒になっての掛け声のやりとり。気分が盛り上がります。
 『かりゆしどー』 も りんけんバンドの曲。アルバム 「なんくる」 に入っています。シンプルで自然に乗れる曲だ。喜びと感謝の気持ちが伝わってきます。きわめて陽です。
 最後はカチャーシーです。「みなさん、両手を高々と挙げてください。男性のかたは手をグーにして力強く。女性のかたはパーにしてしなやかに。どちらでもないかたはチョキでお願いします。」。どっひゃー。『唐船どーい』。みんなでカチャーシー大会。ゆぅみぃの指笛がすごかった。右手人さし指を鍵形にするやり方でした。
 とても楽しいライブでした。みゆきぃのウチナーヤマト口による軽妙なトークとゆぅみぃのつっこみも楽しかった。

 ラーメンの通堂(とんどう)も出店していました。写真は「おんな味」。
 うまかった。  

Posted by まっさ at 12:30Comments(0)TrackBack(0)りんけんバンド